結納当日の挨拶・口上
結納当日の挨拶・口上について、例を用いて解説しています。
仲人がいれば仲人が、挨拶を新婦側にしますが、最近は仲人がいない場合が
ほとんどですので、一般的には新郎のお父様が挨拶をします。
目録の宛名がご本人同士にされている場合は、ご本人が挨拶しても良いです。
新婦の自宅で行う場合、玄関では簡単な挨拶だけにして、
結納を飾る部屋へ案内します。
この時に、「何も喋ってはいけない。」と言われています。
これは、玄関先で、長々と挨拶するとよくないのでこのように言われています。
その方がスムーズにお部屋へ案内することができるからです。
「どうぞ、こちらへ」と言うくらいの簡単な挨拶は構いません。
新郎側の飾り付けが終わる頃を見計らって、新婦側が部屋に入り、
結納の挨拶となります。
挨拶は、暗記しなくても大丈夫です。
例よりも簡単にしても構いません。
普段の言葉よりも少し丁寧にを心掛ければ良いでしょう。
挨拶の例
新郎側: 挨拶をして、片木(へぎ)という白木台にのせた目録をお渡しします。
「ご丹精にお育てのお嬢様と●●(息子さんの名前)の結婚を
ご承諾いただきまして、有難うございます。
結納の品々を持参致しましたので、お改めの上、幾久しくご受納下さい。」
新婦側:目録に目を通し、挨拶します。
「誠に、結構な結納の品々を頂きありがとうございます。
幾久しく受納致します。」
よくあるご質問
Q.父親がいない場合は誰が挨拶すればいいですか?
A.お父様がいない場合は、お母様が挨拶をします。
あるいはご本人が挨拶しても良いでしょう。
お商売をしているお家で、お兄様が継いでいる場合は
お兄様が挨拶しても良いです。
伯父様など父親代わりになる方でも良いです。
Q.目録は読み上げるのですか?
A.目録を読み上げる必要はありません。
目録にも「幾久しく」の文章が書いてありますが、
読み上げなくても良いです。
思ったより簡単だと思いますが、何分、緊張する場面ですので、
数回は練習しておくと安心ですね。
目録(左) 片木に目録をのせた写真(右)
料亭やホテルなどで結納式を行う場合は、そのお店によって
進行方法など違いますので、事前にスタッフと打ち合わせておきましょう。