「共に白髪になるまで、幸せに暮らせますように・・・」
という気持ちを込めて。
高砂って?? ・・・おじいさんとおばあさんの人形のことです。
時代劇の結婚式の場面で【たかさごや〜 】と歌い始めるところを見かけたことがあると思います。
これはお能「高砂」の謡い(うたい)で、
このお能におじいさんとおばあさんが登場します。
このおじいさんとおばあさんは神の化身で、
イザナギ、イザナミ とも言われ、
相生(あいおい)の松によせて、夫婦愛と長寿を愛でる
大変おめでたいお能なのです。
この理想の老夫婦の姿にあやかるよう、
結婚式で謡ったり、結納の品にも使われるようになったのです。
相生の松(あいおいのまつ)とは、
黒松と赤松が一つの根から生え出た松です。
松は永遠・長寿を象徴し、
相生の松は特に縁結び・和合・長寿の象徴とされています。
相生の松とよばれる松は日本各地に点在しますが、
特に兵庫県高砂市の高砂神社の松が
有名です。
ここから、おじいさんとおばあさんの人形が【高砂】と呼ばれるようになり、こんなにも縁起の良いものだから、結納には欠かせないものとなりました。