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手こぎ水引
水引とは祝儀袋に結ばれている金銀や赤白の細い紙の紐のことを指します。
そして、祝儀袋に結んであるこのような
金銀
、
赤白
、
黄白
などだけと思っている方が多いと思いますが、
水引館では100色ほどもある
京水引
を使って京都で結納飾り、祝儀袋などを作っています。
京水引とは手作りの水引(手こぎ水引)にさらに糸を巻いた最高級の水引どす。
水引館の商品はすべて、この京水引を使って作っています。
一般に市販されている水引は機械で作られています。
この手こぎ水引は結ぶ時はしなやかでありながら、結んでいない部分はまっすぐにピンッ!と
しているところが最大の特徴どす。
ピンッ!としているので、針金が入っているのかと思われるのですが、
紙からできていて、決して、中に針金など入っていません。
このピンッ!とした直線を生かした線と、水引と水引の間に出来る空間、
つまり、水引とは線と空間で表現する芸術と水引館は考えています。
水引の特性を生かした作品を作るには、この手こぎ水引を使用することと、
様々な結びを駆使できるだけの技術力を持っていなければできません。
では、なぜ水引館では手こぎ水引にこだわるのでしょうか?
なんと言っても、一番の違いは、手こぎ水引はまっすぐにピンとしているところです! (写真上:手こぎ五色水引)
手こぎ水引は、引っ張りながら作るので、こしがあるのです。
機械のものは、この引っ張るということをしないので、こしがなく、ふにゃふにゃしたものになってしまいます。(写真下:機械赤白水引)
また、よりのかかり具合が違います。機械のものは雑で、よりがかかりすぎているので、水引に凹凸があります。
このため、水引を結ぶ時丸くならず、角張ってしまいます。
引っ張りながら作ることと、よりのかかり具合の違いから、手こぎ水引で一度結ぶと、結びの大きさはぴたりと決まり、そのままなのですが、機械水引だと、時間が経つと、少しづつ結びがゆるんできて、大きくなり最初の大きさとは違ってくるのです。
なぜ手こぎ水引というのでしょうか?
舟の櫓をこいでいるようなこの作業風景から、「手こぎ水引」と言われるようになったそうです。
このように糊を水引の上にのせて、引っ張りながら後ずさりして作っていきます。
このような製法から、「水引」と言われるようになったと言う説もあります。
★大変さ その1★
仕事場の全景です。
外でする仕事なので天気の良い日しかできません。
夏の炎天下でも、仕事をしなくてはいけません。
6月の梅雨の頃は仕事をしたくても、雨ではできません。
手こぎ水引を作るのは大変な仕事です。
手こぎ水引を作っている人
手こぎ水引では、日本一の技術力を持っていらっしゃいます。
もちろん、京水引はこの方の手こぎ水引からできています。
しかし、後継者はいません・・・
水引は、現在ほとんど機械で作られています。
手こぎの水引を扱っている結納店は、日本にほとんどありません。
数ある結納店の店主でも、この手こぎ水引と機械水引の違いがわかる人もほとんどいません。
試しに、結納や金封(祝儀袋、熨斗袋)を売っているお店で手こぎ水引について聞いてみてください。
手こぎ水引を作ってみたいと言う方がもし、いらっしゃいましたら、
こちらまでメール
を下さいませ! お待ちしています。
それでは、ここからどんな風に作られていくのかご案内してまいります
水引用の原紙
水引は紙からできています。決して針金など入っていません!
縦に破れやすく、横に破れにくい性質の紙を使います。
写真のように縦にはきれいに破れ、横にはぎざぎざになります。
大巻の原紙から、小巻に巻き取ります。水引のできあがりの長さにより巾(重さ)を決め裁断します。
水引のできあがりの長さによって、長いものになるほど太くなるのです。
京水引は90cmのみです。
また、水引のできあがりの色がうすいもの(白、ピンクなど)は白の紙(写真左)
、
濃い色(黒、松葉色など)は茶色の紙(写真右)で作ります。
水引と同じようにして作るものに、次のようなものがあります。
元結
:
お相撲さんの大銀杏、時代劇の日本髪のかつらを結うときに、髪をくくります。 細くて、髪をくくる時に力を入れても、切れないように水引より強い紙で作ります。
相撲の千秋楽に優勝力士が髪を結い直している時に注目して下さい。元結を使っています。
かけ緒:
神社の神官さんのえ帽子のあごひも。水引より何倍も太いものです。
(神官さんを見るときは、あごに注目してください。 このかけ緒を使ってるのが正式です。)
事務用こより
:
書類を綴じる時に使います。丈夫で長持ちします。
細くてピンとしているので、たくさんの書類を綴じるのに重宝します。
元結、かけ緒を作るには、水引を作るより更に高度な技術が必要となります。
かけ緒のご購入については
こちらへメール
をご送信下さいませ。
こよりについて
小巻のものから、こよりにします。
こよりは、写真のようにして作ります。
更に、よりをかけます。
こうやってできたものを「つぐり」と言います。
水引をこぐ
ここから、水引をこぐ本番になります。
つぐりを水につけます。
その後、このように外で20mくらいに張ります。
100本ほどを一度にこぎます。
もめんをこより一本一本の間にはさみ入れます。
この上に糊(ふのり)を置き、鉄棒で挟んで、何回か往復してこぎます。
その間に水引がたるんでくるので、引っ張ります。
★大変さ その2★
この糊の量、往復する回数などはその日の天候で、経験と勘によってきまるそうです。
早く乾く時だと、休む間もなく早くこがなくてはいけないません。
★大変さ その3★
この糊には、特有のにおいがあるのです。
私自身も小さい頃から慣れ親しんでいますので、手こぎの水引だとにおいでわかるのです。
そうです。 においのない水引は、機械で作られているのです。
★大変さ その4★
今回は白ですが、色物になるとこの糊に色をつけたもので、こぐのです。
当然、両手はその色に染まってしまいます。
そして、その色は手を洗ったくらいでは落ちません。
何日間はその色に染まったままです。
できあがるとこうやって束ね、切っていきます。
元結の場合は更にくくみと言って、糊をふき、 さらに竹ではさんで何度か往復するという作業が必要になります。
このくくみに使う糊がまた、一段とにおうのです。
この糊は、お米を腐らせて作ります。
最近、臭うと言って返品されたこともあるそうです。
手こぎだからこそ、におうのにね・・・・・・。
こんなに大変な作業をして、できあがる手こぎ水引です。
水引は、線と空間の芸術です。
水引を結んで丸くなっているところと、まっすぐにピンとしているところがあってこそ、水引の持つ特性を生かした最高の作品ができるのです。
だから、水引館は手こぎ水引にこだわります!
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