目録、家族・親族書、結納金袋、贈り物の品物をこの片木にのせてお使いください。
片木は「へぎ」と読み、白木の台です。
これは脚がありません。
脚のある台は床の間などに飾るためのもので、脚のない台は目録などを入れて、
手渡しするためのものです。
当店では、この白木であることにこだわっています。
最近では、黒塗りの台などに結納飾りを飾って使っていますが、
これは本来の意味からすると使ってはいけないものです。
白木のものを使うのは1度きりを意味します。
片木は2度使うことはできません。
黒塗りなど塗り物は何度も使うものなので、使ってはいけないのです。
贈り物をする際には、「清浄なものを差し上げる」と言うことに、
とても日本人はこだわっていました。
紙も汚れの無い真っ白なものを使い、台も汚れの無い真っ白な白木台を使います。
そして、これらを直接、手で持つことはけがれを移すことになるので、
白木台にのせ、さらに広蓋(ひろぶた:黒塗りの台)にのせ、
富久紗(ふくさ)を掛け、風呂敷で2重に包んで持参していました。
並片木と玉縁(たまぶち)片木の2種類がございます。
結納館の片木はすべて木製で、生地のままの物を使っています。
そのため、きれいな木目のものばかりとは限りません。
できるだけ、きれいなものを選んでおりますが、ご了承下さいませ。
一般に市販されているきれいな木目のものは、
実は木目を印刷した紙が貼られているものもございます。