風呂敷

お祝いを持参する場合の風呂敷の使い方について説明しています。
祝儀袋、結納の品など贈り物を直接、手で持ってお渡しすることは、とても失礼なことにあたります。

昔の人は、「どんな人でも、小さな嘘をついたり悪いことをしたりしていて、けがれている」と考え、贈り物を直接、手でを持ったり息をかけることは、そのような【けがれ】を贈り物に移してしまうと、考えてられてきました。
そのため、贈り物は広蓋あるいは切手盆にのせ、ふくさをかけ、風呂敷に包んで持参しました。

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正式な持参の仕方の場合


目録を片木(へぎ:白木台)にのせ、これを広蓋(ひろぶた:黒塗りのお盆)にのせ、ふくさを掛けたものを包む風呂敷は、正絹(しょうけん:絹100%)の上質のもので家紋入りを使います。

広蓋 片木富久紗を掛ける

京都では、さらに家紋入りの風呂敷の中にもう一枚、八端(はったん)の風呂敷で包みます。

八端の風呂敷八端の風呂敷

ここまでは上質のものなので、これらが汚れないように、さらに綿の安価な風呂敷で包んで持参します。

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祝儀袋だけ持参する場合


祝儀袋だけのもっとも簡単な場合でも、切手盆(きってぼん:黒塗りのお盆)にのせ、ふくさを掛け、53cm角あるいは68cm角の風呂敷で包んで持参しましょう。
どんなに簡単にしても、直接手で持って、お渡しすることだけは避けましょう。せめて、風呂敷には包みましょう。

切手盆 袱紗 風呂敷 結納金袋

万寿盆を使う場合


万寿盆(まんじゅぼん:黒塗りのお盆)は新婦が親戚、近所のご挨拶回りで、お饅頭を配るときに使います。新婦が使うものですので、赤い色のふくさ、風呂敷を使います。

万寿盆 富久紗 風呂敷の3点セット

箱を包む場合


箱を包む風呂敷は、箱が汚れないように包みますので、綿の無地、唐草などの大判のものや、レーヨンやポリエステルなど化繊の安い風呂敷で良いです。

風呂敷 包み風呂敷風呂敷

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家紋入りの風呂敷


家紋入りの風呂敷には既成の家紋入りのものがございます。
既成紋に無い家紋の場合は、別染め(別誂え)となりますので、4~6週間かかります。

縮緬 風呂敷 中巾 お誂え

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